1990年代以降の日本経済を振り返ると、長期にわたりデフレ脱却や経済成長の回復が大きな課題となってきた。昨年12月に公表された日本銀行の報告書「金融政策の多角的レビュー」では、デフレの背景として、需要不足の慢性化などに加え、価格を押し下げる供給側の要因も影響していた可能性を指摘している。日本銀行の金融政策は、物価の安定を目的としているが、設備投資や雇用などの実体経済にも大きな影響を与えうることから ...
政府・与党は「103万円の壁」の見直しを決めた。103万円とは基礎控除(48万円)と給与所得控除の下限(55万円)の合計であり、所得税の非課税限度額に当たる。国民の可処分所得を増やすと公約した国民民主党の要請を受け入れた格好だ。
当サイト内の署名記事は、執筆者個人の責任で発表するものであり、経済産業研究所としての見解を示すものでは有りません。 掲載している肩書や数値、固有名詞などは、原則として初掲載当時のものです。当サイトのコンテンツを転載される場合は、事前 ...
当サイト内の署名記事は、執筆者個人の責任で発表するものであり、経済産業研究所としての見解を示すものでは有りません。 掲載している肩書や数値、固有名詞などは、原則として初掲載当時のものです。当サイトのコンテンツを転載される場合は、事前 ...
「独り勝ちのドイツ」、「欧州経済のエンジン」とまで呼ばれたドイツ経済が最近低迷している。2023年の実質GDPはマイナス0.26%、2024年の実質GDPもマイナスになると予想されている(2023年の名目GDPは+6.5%だがインフレ率が高く、実質GDPはマイナスとなった)。2年連続で実質GDPがマイナスとなるのは、ドイツがかつて「欧州の病人」と呼ばれた東西ドイツ統一以来である。